コツ4:「苦手なことは別の方法でやればいい」と気楽に考える

 小さい頃から英語に触れる望結さんを見て「今日は英語をやりたくない」「英語いやだ」、と思うような経験はなかったのでしょうか。

「『英語だからいやだ』ということはなかったのですが、『英語でも日本語でも書きたくない』という時期はありました。言葉の習得で「書くこと」は難しいので、無理にはさせずに「最後に身につけばいい」と思っていました。英文の内容を確認したいときも、英文ではなく『絵で描いて教えてね』と伝えていました」

 文字を書きたくなければ違う方法で何かを伝えてもらえばいい、くらいに楽に考えたのは、「書くこと」は子どもの成長過程で身につけばいいと思っていたから。望結さんのモチベーションやレベルアップを目的に受験した英検やTOEIC Bridge L&Rも、マークシートなら英文を書く必要がなかったことからチャレンジしたといいます。

「マークシートなら読めれば受験できるので、合格することでより楽しくなればと。『どんな問題だった?』と聞いて口頭で教えてもらうこともありました。小学生の今は普通に書いていますし、子どもが苦手なことよりも、好きなことや興味があること、やってみようと思えるような前向きな気持ちをいかに持てるかに注意して声をかけていました」 

 英検は2017年度(年中)で5級、4級、3級を取得し、2018年度(年長)で準2級、2級に合格。TOEIC Bridge L&Rも2018年にはじめて受験し、帰り道で「楽しかった」と言っていたのをよく覚えているそうです。

 英語の習い事はどれくらいやっていたのでしょうか。

「TOEICや英検を受験していた際、対策用の英語塾も検討していたのですが、年齢が低いということで受け入れてもらえなかったんです。もともと自分で単語帳をつくったり市販の対策本を使ったりしていたこともあって、試験対策はおうち英語がほとんどでした。ネイティブと楽しく接し、音を聞き、会話し、相手の考えを理解できるようにと英会話教室は幼少期から続けています。最近では英検の面接とTOEIC S&Wのスピーキング対策はみてもらっているようです。本人の興味から英語での工作教室にも通っていたことはありますが、英語力向上というより好きなことを英語で、という感じでした」 

どんな内容だったかを絵で説明してくれているところ。 写真/内田朋子さん提供
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