英語と日本語は混ぜないで、「今は英語で見る」「わからなくても英語を英語のまま取り込む」と日本語と英語の時間を分けることを心がけたと朋子さん。父親が仕事で忙しく、年少までは祖父母と過ごす時間も多かったので、朋子さんが英語の本を、祖父母が日本語の絵本の読み聞かせをしていました。絵本や英語の単語がたくさん載っているピクチャーディクショナリーもよく見ていたそう。「日本で発売されている本はカタカナのフリガナがついている本が多いのです。英語だけが頭に入ったほうがいいので日本語のフリガナがないものを選びました」と話します。

ピクチャーディクショナリーを楽しむ望結さん。「『Richard Scarry's Best Picture Dictionary EverやOxford Picture Dictionary Monolingual』をよく見ていて、単語が好きなんだな、とそばで思っていました」(朋子さん) 写真/内田朋子さん提供

コツ3:子どもが小さいうちは、生活の中で親が1、2語の英文をどんどん使う

 英語を英語のまま取り込む環境づくりの一環としてもう一つ行っていたのが、英語1~2語の簡単な生活フレーズを家庭でどんどん使うこと。朋子さんは英語がそんなに得意ではありませんでしたが、望結さんが2歳くらいまでは言葉そのものがそんなに多くないからと、生活で使える簡単なフレーズ集を見て、家の中で使っていたそう。

「英語はそんなに得意ではなくても1、2語の英語なら自分でもなんとか話せるのではないかと。CDや動画だけでなく、家の中の誰かが英語を話していることで英語の経験の場をいかに広げられるかが大きいと思っていたんです。外出先でも『Don’t do that!』『Watch out!』『Good job!』『Thank you』など恥ずかしがらずに使おうと明るく割り切っていました」

 そのときの様子を朋子さんは「親が恥ずかしがらずに使うと思ったら明るく使う、いつでもそのフレーズが出てくるよう覚えておく、ということは、少しの度胸と努力で乗り越えられる。親の英語力はあまり関係ないと思っていました」と話します。

 なにより堂々と英語を使っている親の背中を見せることは大事な英語教育。生活の中の簡単フレーズがまとまった書籍もあるし、ネットで「英語で声かけ」「おうち英語簡単フレーズ」と検索するとたくさん出てくるので、本を1冊購入しておくのもよし、自分でサイトを調べて実践するのもおすすめと教えてくれました。

NEXT年中から英検にチャレンジ
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