子どもに英語を学ばせようと思っても、「親に英語スキルがない」「環境のつくり方が分からない」「継続するのが難しい」など心配や悩みがたくさんあります。現在小6の内田望結(もゆ)さんは地方公立小学校に通う小学生。海外居住経験はなく、おうち英語を続けて小3で英検1級を、小4でTOEIC Listening & Reading(以下TOEIC L&R)公開テスト・TOEIC Speaking & Writing (以下TOEIC S&W)公開テストの英語4技能で基準のスコアを取得した人に贈られる「IIBC AWARD OF EXCELLENCE(※1)」を最年少で受賞しました。いったいどのような取り組みを続けてきたのでしょうか。母親の朋子さんに伺いました。

MENU おうちで英語を身につける5つのコツ コツ1:英語学習の目的を夫婦で相談する コツ2:「英語は英語のまま取り込める」環境をつくる コツ3:子どもが小さいうちは、生活の中で親が1、2語の英文をどんどん使う コツ4:「苦手なことは別の方法でやればいい」と気楽に考える  コツ5:興味がありそうな分野をキャッチ。教材探しは親の一番大事な仕事 何でもチャレンジしようという気持ちが育っていてうれしい

おうちで英語を身につける5つのコツ

 おうち英語を進める際、悩ましいのが、子どもが英語をキライにならないように進めること。単語やフレーズを覚えたり、内容を理解したり。楽しい時間を積み重ねてきた英語タイムも、勉強の空気感がでるととたんに子どもは苦痛になってしまいます。現在小6の内田望結さんは小3で英検1級を取得するだけでなく、TOEIC L&R公開テスト、TOEIC S&W公開テストにおいて「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」を小4で受賞するほどの英語スキルの持ち主。しかし母親の朋子さんは「本人は『英語をやらなくちゃいけない』と思ったことはないようなんです」と話します。自然に生活で使う言葉として身に付けるために、どのようなことを実践してきたのか、5つのコツをご紹介します。

最年少(小4)で「IIBC AWARD OF EXCELLENCE」を受賞した内田望結さん。 写真/内田朋子さん提供

コツ1:英語学習の目的を夫婦で相談する

「もともと、子どもが生まれる前から夫婦で『子どもには英語力を身につけさせたい』とは思っていた」という朋子さん。子どもの未来像を描く中で、どんなふうに英語スキルを使えるようになってほしいのか、話し合ったといいます。

「よく二人で話していたのは、親自身が学生のときは『英語を学ぶ』という感じだったけれど、子どもには『英語で好きなことを学ぶ』という学び方になってほしいということでした。私たち夫婦の海外経験はほとんどありませんが、今は世界の垣根がどんどんなくなっているので、英語スキルが知りたいことを広げたり深めたりしてくれるのではないかと。今の時代を生きるために『英語を学ぶ』は合わないと思っていました」

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AERA with Kids編集部
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