「言われたことを忘れないようにするにはどうすればいい?」と悩むのは小学5年生の女の子。数多くの子ども向けライブを開催し、昨年9月に子どものお悩み相談本『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版) も出版した小島よしおさんが、さまざまな悩みや疑問に答えるAERA with Kids+の本連載。小島さんも、すぐ忘れるタイプと言います。小島さんが実行してきた対策や、周りの助けを借りることの大切さを教えてくれました。
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【相談63】
私は嫌なことや、めんどくさいことの記憶力がありません。例えば、親に「今やっていることが終わったらこれやっておいて」などと言われても、今やっていることが終わったときには忘れてしまいます。今までそんなことが何十回とありました。学校の宿題は毎回、「プリントもしくは漢字」と「音読」の2つあるのですが、プリントや漢字が終わると宿題は終わりと思ってしまい、音読を忘れます。1年生の頃から毎回音読の宿題はあるのに、親に「音読は?」と言われないと思い出せません。特に連休なんかだと最終日に親に言われるまでずっと忘れています。一度怒られたこともすぐに忘れて数週間後には同じことで怒られます。怒られたときは反省し、二度と忘れない!と強く思うのですが、どうしても「あれをやる、あれをやる」と考えていたはずなのに気づいたら忘れています。ホワイトボードにやることリストを作ったのですが、最初の1~2週間だけうまくいき、その後はリストを見ること自体を忘れてしまい元通りです。言われたことを忘れないようにするにはどうすればいいですか?(ぱみ・小学5年生・女子)
【よしおの答え】
ぱみぴーや、「言われたことを忘れてしまう」って言うけど、何を忘れたのかちゃんと覚えているじゃん! 振り返りができているし、何を忘れたか書き出せるっていうのは覚えようとしている証拠だね。すばらしい! それに、これだけ自分で対策を考えて実行している。そのことがまず、すごいことだよ。
それによしおは、ぱみちゃんの気持ちがすっごくわかる! よしおも全く同じなんだ。すぐ忘れるからホワイトボードとかスマートフォンとかにメモをしているけど、メモしたことすら忘れちゃう。43歳の大人でも同じようなことをしているから、たぶん珍しいことではないはず……。
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小島よしお(こじま・よしお)/1980年、沖縄生まれ千葉育ちのお笑い芸人。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。「そんなの関係ねぇ!」でブレーク。2020年4月からYouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」で子どもの学習を支援する動画を公開。キッズコーディネーショントレーナーの資格を持ち、子ども向けのイベントを多数開催している。