中学受験の時もそうでしたが、友達とみんなで「受験がんばろう!」「あそこに入ろう!」みたいな雰囲気があると一気に燃えるんですね(笑)。そこで私の長い成績“低空飛行期”が終わりました。 

 高3は受験勉強一色の生活。放課後は自習室で勉強したあと、友達と待ち合わせをして駅に向かいながらの唯一のおしゃべりタイムが楽しみでした。夜中に友達とメールで励ましあったり、「昨日は16時間勉強した」なんて、あえて「やった自慢」を披露しあってやる気を高めあったり。起きている時間はすべて勉強しているといっても過言ではないくらい、勉強したと思います。

“謎の自信”で大学受験をクリア そして→また燃え尽きる

――そして早稲田大学に見事合格されたのですね。

 早稲田は、文化祭に行ったとき、学内の雰囲気と大隈記念講堂の時計台に一目ぼれして「ここに行きたい!」と受験を決めました。

 とはいえ、なんといっても高2まで「勉強嫌い期」だったので、模試もしょっちゅう「E判定」なんてことも。しかしそれで落ち込むどころか「絶対行ける!」という謎の自信があったんです。まだ本番ではないし、これからだ!なんて。受験勉強では、あまり早く頭に入れてしまうと、試験の時期には忘れてしまう知識もありますよね。なので、つねに「ここからだ!」と思っていました。

 無事に合格したときは本当にうれしかったのですが……そこで私はまた燃え尽きました(笑)。合格という目標を達成して、また次になにをしたらいいのかを見失いました。

このままじゃ社会人になれない! あらゆる職種で自分を鍛えたアルバイト時代

――また燃え尽きてしまったのですね。

 そうなんです。しかも、小学生時代は自信満々の目立ちたがり屋だったのが、中高時代は思春期に突入して「絶対目立ちたくない派」にキャラ変。そのうえ、中高一貫でずっと同じ仲間といっしょに過ごしていたので、人前に立ったり初対面の人と話したりするのがすっかり苦手になってしまったんですね。

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