中学受験の成功のカギを握るのが、志望校選びです。わが子が6年間過ごす学校ですから、入学後や将来まで見据えて慎重に選びたいもの。志望校選びにはさまざまな視点がありますが、大学合格実績はひとつの指標になります。『カンペキ中学受験2025』(朝日新聞出版)から、首都圏の中高一貫校のランキングを紹介します。本稿では、2013年と23年を比較し、10年間で合格者を伸ばした学校に注目します。※関連<早稲田大・慶應大への「合格率」が高い首都圏の中高一貫校は? 早大トップは男子校、慶應大は女子校>から続く。

トップは10年間で約4・7倍

 表7は、早稲田大、慶応義塾大、上智大、東京理科大の4大学について、首都圏の中高一貫校別に、2013年と2023年の合格者を比較したものだ。トップは広尾学園(東京)。2013年の68人から317人と249人増え、約4・7倍に伸びている。2位の洗足学園(神奈川)は242人増で、約2・9倍。3位の大宮開成(埼玉)は184人増で、約2・6倍だ。

 16位の中央大附横浜(神奈川)は10年前は4人だったが2、3年は83人と大きく増加した。難関国立大(東京大・京都大・一橋大・東京工業大)の合格者数も、0人から9人に増加している。もともとは女子校だったが、2010年に中央大の付属校となり、2012年に共学校に移行した。8割以上が中央大に内部進学しながら、難関大合格実績もアップしている。選択肢が広い付属校だ。

※表中の「国」は国立、「私」は私立、「公」は公立。2023年のデータ。合格者数は現役と浪人を合わせた人数。同じ合格率での順位の違いは、四捨五入前の小数第2位以下の数字の違いによる。データ協力/大学通信
※表中の「国」は国立、「私」は私立、「公」は公立。2023年のデータ。合格者数は現役と浪人を合わせた人数。同じ合格率での順位の違いは、四捨五入前の小数第2位以下の数字の違いによる。データ協力/大学通信

※関連<早稲田大・慶應大への「合格率」が高い首都圏の中高一貫校は? 早大トップは男子校、慶應大は女子校>から続く

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(文/大学通信・大野香代子)

カンペキ中学受験 2025 (AERAムック)

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カンペキ中学受験 2025 (AERAムック)
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大野香代子
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