「足は速いほうがいい」と思っていたけれど……娘の衝撃の一言

 “市民マラソン大会荒らし”だったくらい足が速かった私にとって、運動会は晴れ舞台でした。ところが、長女にとっては少し違ったんです。

 去年、運動会の前に娘の学校で100メートルのタイム計測があったのですが、その結果を聞いたら、思ったよりも速くはありませんでした。

 そのときに思わず、「ママはすごく足が速かったんだよ~」と、ちょっと自慢気に言ってしまったんです。そうしたら、娘は冷静な声でこう答えました。

「確かに足が速いのはいいことだと思うよ。でもさ、足が速いのって、ママが大人になってから何かに生かせている?」と。

 ほ、本当だ……! って、思わず笑っちゃいました。 

 娘が言うとおり、いまや足の速さは生活にまったく生かせていない。子どもが幼稚園のときに運動会で保護者競技リレーがあって、前を走るママさんを追い抜いたときはちょっとうれしかったけど……でも、そのくらいですね。

 とりあえず「足が速いと運動会でヒーローになれる……じゃん?」と、おずおずと言い返してみたんですが、娘は「え? それで?」というような感じでした(笑)。

 そうだわ、そういう考え方もあるわ、と娘の言葉にハッとし、あのとき思わず言ってしまったことを反省しました。子どもから教わることや気づかされることも、日々たくさんあるものです。

運動会の動画撮影は、ちょっとこだわりがあります

 私が子どもの運動会で一番力を入れているのは、動画を残すことです。みんなそうだと思うのですが、事前にスタート位置や順番などの情報を仕入れて、もれなくきちんと撮影します。

 絶対にやっているのは、徒競走のときに一人がスタート地点、一人がゴール地点で撮影すること。スタートの緊張した表情も、ゴールの喜びもバッチリおさえるのがわが家の撮影のこだわりなのです。

 ダンスなどを撮影する場合、「どこで踊るの?」など立ち位置を聞いておくことは大切ですね。でないと「うちの子、どこ~?」と探しているうちに終わってしまうので要注意です。

NEXT運動会のときの夕食は
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