花巻東高校の佐々木麟太郎選手が進学することで注目されている、米スタンフォード大学。芸能界きっての「教育ママ」として知られるアグネス・チャンさんは、自身もスタンフォード大で教育学を学び、3人の息子全員をスタンフォード大に合格させたことでも有名です。アグネスさんは「赤ちゃんにいろいろな刺激を与えることが好奇心を育てる」と言います。アグネスさんがすすめる、誰でもできて、意外な効果につながる子どもとの接し方とは? 赤ちゃんのうちからできる3つのことを、『スタンフォード大学に3人の息子を入れた 賢い頭としなやかな心が育つ 0歳教育』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)から紹介します。【AERA dot.で2022年6月3日に配信した記事の再配信です】
【写真】貴重!幼少期のアグネス・チャンさん赤ちゃん期は、いろいろなものを見せたり、聞かせたり、触らせたりして赤ちゃんに刺激を与え、好奇心を育んでいくことがとても大切です。
赤ちゃんにいろいろな刺激を与えることは、脳のシナプスを育てていくことにダイレクトにつながります。
ここでは、簡単にできて、意外な効果のある赤ちゃんへの働きかけを紹介します。0歳児からできることです。ぜひやってみてください。
(1)選ばせる
赤ちゃんは3~4ヶ月から、すでに物事がわかるようになり始めます。この時点で、選択の機会を与え始めることができます。
例えば、二つのおもちゃを手に取って、「どっちが欲しい?」と赤ちゃんに考えさせます。選んだら、赤ちゃんを抱きしめて「いいね」とほめます。
このプロセスは、物事を分析する訓練です。複数のものを提示されたら、まずは自分の好みを考えます。
以前体験したことを思い出して選択をし、自分が選択したものを実際に経験する。
このプロセスの中で、赤ちゃんの脳はフル回転します。
そもそも人生はたくさんある選択肢の中から選んだ結果です。実は0歳から、賢く選択するための訓練を始めることができるのです。
自分で選ぶ訓練をしないと、子どもは受け身に慣れてしまいます。
赤ちゃんのうちから自分の日常を決められる能力があることを実感させると、成長していく段階で、意見のある、自主性のある人間に育っていきます。
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