私は息子たちがハイハイができるようになった頃、いくつかのおもちゃをちょっと遠いところに置いて、どのおもちゃに向かってハイハイしていくのかを見ることもありました。
それは赤ちゃんにとっても面白いらしく、楽しそうにやってくれました。
複数のものを提示されたら、まずは自分の好みを考えます。人が何人かいるときは「(赤ちゃんが)どっちに行くと思う?」とみんなで当てっこするときもありました。
当たった人は大喜び、赤ちゃんをほめ倒すのです。
ただおもちゃを選んだだけなのに……と赤ちゃんはびっくりした顔をするときもありますが、ほめられて、抱っこされて、赤ちゃんも大喜びです。ぜひやってみてください。
(2)予測させる
まずは赤ちゃんをくすぐってみましょう。キャッキャッと赤ちゃんは笑います。
それによって、自分の体の敏感な場所を知ることになりますし、親と遊ぶ喜びを感じることもできます。
赤ちゃんが笑うと脳内で幸せホルモンが分泌されるので、幸福感を感じ、親とのより深いつながりを作ることができます。
この遊びは、物事が起きることを予測する力を赤ちゃんにつけさせることもできます。
親がくすぐる動きをしただけで、赤ちゃんは笑ったり、逃げたりします。これは相手の行動と、その行動による結果を予測する能力が育った証拠。
物事を予測することは、賢く生きるために必要な能力です。
大人になると、想定内、想定外という言葉をよく聞きますが、「予測する能力」とはまさにこれ。
「それは想定内なので、できます」といつも言える人は予測力が高く、いろいろな可能性を考えられる人です。
「それは想定外だね」と頻繁に言う人は予測力が乏しく、何らかのサインが来ているのに、気がつかない人です。
つまり、人生の困難を乗り越えるためには、予測力は欠かせないのです。
(3)因果関係を教える
赤ちゃんは生後6ヶ月くらいに、「因果関係」について理解し始めます。つまり、自分の動きによって、何かの結果が生まれる、ということがわかるようになるのです。
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