後藤さんがいつも伝えているのは、「着たい服があったら、別のサイズを探すのではなくて、着たい服に自分の体を合わせていく」ということ。

「過去問題に目を通し、憧れの学校が出す問題に自分を合わせていけばいいんです。塾に通うのが遅かった生徒さんにも、偏差値が届かない生徒さんにも、合格のチャンスはある。中学受験のいいところは、合格がゴールじゃないこと。むしろスタートラインで、伸びしろしかない。思考力を問う問題を出すのは、自ら考え、表現できる子どもなら、入学してからもっと伸ばせるという自負の表れ。むしろ楽しんで問題に挑戦してほしいと思っています」(後藤さん)

(文・構成/𠮷川明子)

偏差値だけに頼らない 中高一貫校選び 2024 (AERAムック)

朝日新聞出版

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