トップは筑波大附駒場の62・3%だ。卒業生が162人と少なく、合格者のほとんどが東京大というのも特徴だ。2位は東京大合格者41年連続トップの開成だ。開成は卒業生数が405人と多いが、59・3%の高率だ。前年は45・1%だったので大きく伸ばした。難関大合格者数も240人で前年比64人増。2位の聖光学院の105人に倍以上の差をつけている。3位は栄光学園の51・7%、4位は聖光学院の46・1%。上位は男子校が強いが、5位は女子校の桜蔭で36・6%。共学校トップは9位の渋谷教育学園幕張、次いで11位の筑波大附と渋谷教育学園渋谷だった。

 近年、東京圏で人気が上がっているのが京都大だ。トップは開成の22 人、次いで麻布の16人、女子学院の11人、筑波大附と東京学芸大附が各10人と続く。京都大は学部・学科単位で募集し、東京大とは異なっている。そのため大学で学びたいことが決まっている受験生には、早くから専門領域を学べることで人気が高い。これに対し東京大は、2年間教養教育を学び、3年から専門領域を学ぶ。

 東京工業大トップは浅野と千葉・県立の各24人、次いで開成が16人、栄光学園が14人、攻玉社と豊島岡女子学園が各12人だった。豊島岡女子学園は理系志望者が多い女子校の一つ。一橋大トップは千葉・県立の20人、次いでサレジオ学院の15人、桐朋の14人、浅野と市川の各12人だった。

(文/大学通信・大野香代子)

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大野香代子
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