白崎さんは、親自身が自己肯定感を高めるには、完璧を求めすぎない姿勢が大切だと話す。自分の失敗や悩みを否定せずに受け入れ、時には弱い姿を子どもにさらけ出す。親がありのままの自分を受け止め、子どもに見せることで親子両方の自己肯定感が強まっていく。失敗してもくじけない親の姿を見れば、子どもも失敗を恐れなくなる。

 親子そろって自己肯定感を育んでいくには「親が何を見るか」がとても重要だと白崎さんは考えている。

「『できないこと』や『できなかったこと』よりも『できること』や『できたこと』に注目しましょう。子どもの言動だけでなく、自分自身についても同じです。ほめてもらう、あるいは自分で自分をねぎらう。肯定する視点が前向きな人生につながっていきます」

■白崎あゆみ/北陸放送でアナウンサーとして10年勤務後、現在はTCS認定プロフェッショナルコーチ、マザーズコーチングスクール認定トレーナーとして、保育園や幼稚園へのナーサリーコーチングプログラムなどを提供。著書に『子どもの自己肯定感が高まる天使の口ぐせ』(マキノ出版)など。

(文・菅野浩二) 

※『AERA English特別号「英語に強くなる小学校選び2024」』は2023年7月発売予定

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