本を手にする過程も、よしおにとっては大切な時間。ネットですぐに本を買うことはできるけど、よしおは本屋さんや図書館に行くのをおすすめしたい。自分が欲しい本以外にも、いろんな情報が一気に目に飛び込んでくる環境だから、とても刺激があるんだ。自分では気づいていなかったけど実は興味を持っていたことが目に入ってきたり、自分には興味がないことでも周りの人が興味を持っていることが何かわかったりする。それを体験するのが楽しいんだ。

 ネットで本を買うのと比べて、入ってくる情報量が全然違うんだよね。寄り道ができるっていうか、余白を感じるというか。それを感じたくて、本が欲しいときにはなるべく本屋さんに行くようにしているよ。

■本は読み切らなくてもOK!

 ここまで一方的によしおが思う本のすばらしさを伝えてみたけど、何かピンときたかな? 自分で実感しないとわからないことだから難しいかなあ。ところで、ぷりんちゃんの学校の「読書の時間」は決められた本を読むのかな。それとも読む本の内容は自由で、日本語の本と英語の本を自分で探してきて読むのかな。

 もし自分で本を選べるなら、とにかくいろんなジャンルの本を手にとってみたらどうだろう。学生のころって、「本は最初から最後まで1冊読み切らないとだめ」って思い込みがあるかもしれないけど、もし読んでいる本が「ちょっと読むの苦しいな」って思ったらどんどん違う本に切り替えてOK! よしおも、同じ内容の本でも読む時期によって、読みやすいときとそうでないときがあるんだよね。その情報を欲しているときにスラスラ読めるのかも。喉が渇いているときっていっぱい水飲めるよね? そんな感覚に近いかな(笑)。

 本って小説もあれば知識を得る教養系の本もあるし、いろんな人の経験や考えが書かれたエッセーとかコラムもある。本っていろんなジャンルがあるから、絶対に好きなものがある気がするんだよなあ。もし許されるなら「読書の時間」に複数冊机に置いて、いろんな本をかじり読みするといいかも。「これなら読める!」という本に出合えたら、そこから本を読む面白さや知ることの面白さを知ることができるかもしれないね。

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