決められた本を読まなきゃいけないなら、それをゲームにしちゃうっていう手もあるかな。例えば、決められた時間に何ページ読めるか毎回ページ数を数えてみるとか、クラスの子と読んだ本の内容のクイズを出し合うとか。「このとき、主人公は何色の服を着ていたでしょう?」とかね。
そもそも本が苦手なようだったら、漫画や映像から入るのもありだと思うよ。よしおは湊かなえさんの『Nのために』っていう本はドラマが面白くて、もっと内容を知りたいと思って小説を買って読んだんだ。より作品を楽しめるし、ドラマで描かれていないストーリーも知ることができたよ。
だけど、必ずしも本を買わなきゃいけないってことはないし、読まなきゃいけないってこともないと思う。本を読まなくてもいいと思う人がいるのは別に悪いことじゃないからね。それに、「~しなきゃいけない」って義務のように感じて苦しいよね。
でも、学校で決められた課題をそう簡単に覆すことはできないから、せっかく設けられた時間なら「こうしたら楽しいかな」って考えられたらいいな、ってよしおは思う。それに、よしおは本のおかげで充実した時間を過ごせているから、少しでもその良さがぷりんちゃんにも届くといいなあ、と思う。本の楽しみ方って実はいろいろあるからね。ぷりんちゃんが相談を送ってくれたことをきっかけに、何かが少しでも変わったらうれしいな!
……って、僕は思うんだけど、君はどう思うかな?
(構成/濱田ももこ)
●小島よしお(こじま・よしお)/1980年、沖縄生まれ千葉育ちのお笑い芸人。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。「そんなの関係ねぇ!」でブレーク。2020年4月からYouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」で子どもの学習を支援する動画を公開。キッズコーディネーショントレーナーの資格を持ち、子ども向けのイベントを多数開催している。