安浪:算数に関してですが、ここに書かれているような時計算がわからなくなると、「ああどうしよう、忘れちゃった」ってパニックになって、ああ日暦算も方陣算も、あれもこれもわからない…!って親子で焦って、算数全体がダメになってしまったような感覚を持ってしまうことがあるのですが、プロからみると、時計算なんかみんな忘れるから今は忘れても大丈夫、って言いたいです。算数も分野や単元に特性があるんですね。私は最後の授業で必ず時計算と日暦算を復習するんですよ。ちょっとマニアックなアドバイスですが、時計算は最後で大丈夫。それより今は割合や平面図形で点数が取れていることのほうがよっぽど大事です。そういうことも算数の先生にちゃんと的確なアドバイスをもらうべきですね。

(構成/教育エディター・江口祐子)

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安浪京子 矢萩邦彦
安浪京子 矢萩邦彦

安浪京子(やすなみ・きょうこ)/「きょうこ先生」として親しまれている中学受験専門カウンセラー、算数教育家。佐藤亮子さんとの共著『親がやるべき受験サポート』(朝日新聞出版)が好評。最新刊は『中学受験にチャレンジするきみへ 勉強とメンタルW必勝法』(大和書房)。

矢萩邦彦(やはぎ・くにひこ)/「知窓学舎」塾長、多摩大学大学院客員教授、実践教育ジャーナリスト。「探究学習」「リベラルアーツ」の第一人者として小学生から大学生、社会人まで指導。著書に『子どもが「学びたくなる」育て方』(ダイヤモンド社)『新装改訂版 中学受験を考えたときに読む本 教育のプロフェッショナルと考える保護者のための「正しい知識とマインドセット」』(二見書房)。

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