【CASE2】「親がいなくても習い事に行き宿題を済ませる」しくみ

「私自身、子ども時代は親に怒られないために、よくうそをついたり、ごまかしたりしたんです(笑)。自分の子どもたちには『親に怒られるから』という動機から行動するようになってほしくないので、基本的に口を出さないようにしています」と話すのは、小5・小1の姉妹を持つK家のお母さんです。Kさんは、仕事が忙しく帰宅が19時前後になることも多いそう。平日、姉妹は習い事がある日は姉妹が一緒に出掛け、習い事がない日の放課後は姉は遊びに、妹は学童に通っています。これが定着したのは、次の3つのしくみが決め手でした。

<しくみ(1) 姉の帰宅時間を妹に合わせる>
 小1の妹が学童に帰ってくる時間に、小5の姉も遊びから帰るように。ふたりなら、留守番をしながら、宿題ができます。

<しくみ(2) 習い事がある日は「目で見て気がつく」工夫をこらす>
 習い事がある日は、姉は遊びから、妹は学童から早めに帰宅しなくてはいけません。そこで、習い事の道具を部屋の目につく場所に置いておいたり、学童のノートの表紙に時計の絵を書き、帰宅時間を記すなど、言われなくても「あっ、そうだ今日は習い事だ」「○時に帰らなくちゃ」と気づかせるようにしています。

<しくみ(3) 失敗しても、基本的に怒らない>
 はじめの頃は、習い事に行き忘れたこともあったK家姉妹。でも、長女がスマホのアラームをセットして、予定を忘れないように工夫を始めました。失敗から学ぶことは多いので、失敗しても怒らないようにしています。

【CASE3】「3人のきょうだいを、20時には寝室に行かせる」しくみ

 N家は、上から順に小4、小1、1歳の兄妹。年の離れた3人きょうだいで、どうしても毎日がバタバタと生活リズムも乱れがちでした。そこで取り入れた「ごほうび作戦」。ごほうびと時間管理をつなげて一日をスムーズに。今では、夜8時にきょうだい全員寝室に入ります。

NEXT3つの仕組みは?
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