占い師、作家 しいたけ.
占い師、作家 しいたけ.
※写真はイメージ(gettyimages)
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 AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

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Q:3年前に東京から地方へ引っ越し、義理の両親と同居しています。うまくやっていると思いますが、常に気を使うし、嫁として今こうすべきか、など考えて疲れてしまいました。自分ばっかり大変、の気持ちが大きくなってきてイライラと不満が。更年期かもしれません。こんな私にアドバイスお願いします。(女性/自営業/40歳/しし座)

A:しし座は12星座の中でも一番と言っていいほど「独立自営業者」的な人たちです。仕事もプライベートも「管理されない時間」が必要で、一挙手一投足を24時間管理される状況に置かれるとどんどん弱っていってしまいます。元気なしし座の人って、ぷらっとアフリカに行ったり、お菓子教室に参加したり。子どもの自由時間みたいな、どこにも報告しない自分だけの時間を持っていることが多いです。

 すごく気を使えるから、接待をするのも得意です。よく気づいてくれて、一流ホテル並みの完璧な接待をしてくれる。相手が喜ぶようなパフォーマンスを発揮することができるのがしし座なんです。

 ただやっぱり“サービス”をやり続けるとストレスにはなります。

「人との距離感」は、ストレスの原因第1位と言っても過言ではありません。改善していくための第一歩として、自分にとっての「距離感」のストレスを知ることです。人と向き合うって、やっぱりどこかでサービスが入ってしまう。ドライな言い方になっちゃいますが、自分が「得られるものがない」時間というんですかね。刺激とか知識とか、自分にとっての面白さがない単なるサービス提供であるなら、それは金銭を受け取るべき時間です。

 自分の限界って、仕事ができる人や優しい人ほど気づけない人が多いように思います。「疲れてない?」って聞いても、「まあ疲れるけどみんな疲れてるから」と回答できてしまうから。優しくて気が回る人、仕事ができる人ほど、ブレーキをかけられない面を持っています。自分のモヤモヤとか不安の芽を早期の段階で摘んでおくことができるのは、仕事ができる人や生産性が高い人の特徴ですが、でもその「感づく」「気づく」力をどこかで抜いて、完璧じゃないものと共存する訓練も、現代人には必要になっている気がするんですよね。

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しいたけ.

しいたけ./占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「しいたけ. 公式サイト」では月刊占いやコラムを連載中。 https://shiitakeofficial.com/

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