

韓国ドラマや韓国アーティストの推し活を楽しむみなさん、旅行に行けない今こそお部屋を韓国風デザインにして妄想トリップに出かけませんか? AERA2021年7月5日号では、韓国通の妄想トリップ案内人が自宅で韓国インテリアコーデを楽しむコツを伝授します。
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かつて韓国の色と聞いて思い浮かべたのは、古くから韓国の衣食住に採り入れられてきた黄、青、白、赤、黒の5色。ところが、そんな原色をつかったカラフルな韓国デザインのイメージが、最近大きく変わってきているらしい。
「以前のようなポップな色も相変わらず人気ですが、その一方で、シンプルでナチュラルなテイストのインテリアなども韓国デザインとして日本に定着しつつありますね」
そう話すのは、今回、韓国妄想トリップのガイドを引き受けてくれた30代のフリーランス、niniさんだ。デザイン関係の仕事をしているガイドを韓国愛に目覚めさせたきっかけは、やはり韓国デザイン。
■ナチュラルでミニマル
10年ほど前、SHINeeや少女時代などK-POPのオシャレなアルバムジャケットに衝撃を受け、同時にシンプルだけどデザイン性の高いファッションに夢中になったのが始まりだった。
やがてショッピングや、サイン会、推しの「現地芸能事務所を見に行く」などの目的で、韓国旅行に行くように。
「当時の韓国インテリアはまだ、ポップが主流。やがて若い人を中心に、シンプルだけど凝ったデザインに人気が集まるようになり、北欧デザインのブームもきた。今は韓国デザインといえば、こちらを思い浮かべる人がほとんどです」
そんなガイドのインスタを見せてもらった。自慢のお部屋は、余計な装飾など極限まで削り落とした、ナチュラルでミニマルなテイスト。ステキすぎる。そんな今どきの韓国デザインで韓国トリップを妄想すべく、まずは部屋作りのコツを聞いた。
「ポイントは色ですね。派手な色は使わずに、白を基調にベージュやナチュラルな木調を合わせるのが基本です。この3色以外の赤や青などを使う場合は、多くても1色にとどめる。それも強い原色は避けて、くすんだような色を選びます」
■サークルがアクセント
例えばピンクなら、ショッキングピンクではなく、くすんだアイボリーに近いピンクを選ぶのがコツとか。またインテリア雑貨ではこんなアイテムが、韓国らしさをアップさせるという。
「わかりやすいアイテムのひとつが、白いサークルテーブル。四角い机を買う場合も、角が丸いものがオススメです」