広報の柳まゆみさんは「外に出なくても楽しめて、わがままが言えるホテルです」。備え付けの冷蔵庫には宿泊費に含まれたシャンパンなどの飲み物やおやつが充実し、20階のルーフトップバーに行けば青山の夜景を一望しながらカクテルを飲める。チェックアウトは午後1時まで可能なため、翌朝も遅めの朝食をのんびりとれるのがいい。GoToトラベルキャンペーン事業の東京除外解除までは、都民限定でワンランク上の客室に無料でアップグレードできる。

 せきねさんは、ウィズコロナ時代のホテルについてこう話す。

「マスクを外して深呼吸ができる環境やプライベート感を味わえる静かなホテル、オーナーの顔が見えて信頼できる宿などが選択肢になる。何がぜいたくで何が幸せなことなのか、コロナ禍で人生観が変化し、旅の目的が変わる人も多いはず。ホスピタリティー業界はゴージャスさより、シンプルな上質さにますます傾倒していくと思います」

(編集部・塩見圭)

AERA 2020年9月21日号より抜粋