第2波で「今度こそヤバイ」財政破綻の大パニック起きる? 「補償を見直すべき」指摘も (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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第2波で「今度こそヤバイ」財政破綻の大パニック起きる? 「補償を見直すべき」指摘も

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小田健司AERA#新型コロナウイルス
慶應義塾大学大学院准教授 小幡績(おばた・せき、52)/大蔵省(現・財務省)、一橋大学経済研究所専任講師などを経て現職。新型コロナの問題ではメディアやブログを通じて政府の対応や国民の反応に次々と疑問を投げかけている

慶應義塾大学大学院准教授 小幡績(おばた・せき、52)/大蔵省(現・財務省)、一橋大学経済研究所専任講師などを経て現職。新型コロナの問題ではメディアやブログを通じて政府の対応や国民の反応に次々と疑問を投げかけている

「無責任な政府もさすがに気付いたんじゃないでしょうか。4月には人類最大の危機のように大騒ぎしていましたが、ワクチンがない中で今後、これを何回繰り返すんだ、と。よく考えたら、出し続けたら破綻するよねっていう話になったのでしょう」

 小幡さんは、必要な支援はするべきだがその方法は慎重に考えるべきだ、との考えだ。

「金が無限にあれば良いでしょうが、広く薄く配ってしまえば無駄になるだけで、必要なところに足りなくなってしまいます。金だけもらって廃業するというケースなど、まさにそうでしょう。全員成長しなくていいからみんなで仲良く非効率にやって、経済的に破綻してもいいのならそれでもいいですが」

 コロナ対応をめぐっては、政府の対応の混乱は常に指摘されてきた。届かない“アベノマスク”に、最終的には国民に一律10万円となった給付金。注目の「GoToトラベル」もそうかもしれない。ただ、小幡さんはその混乱は政府だけの責任ではないとも指摘する。

「特に日本の政治は八方美人で愛嬌を振りまき、トップダウンもリーダーシップもありません。国民が望んでいることをしているだけです。政治がだらしないのは、国民の意見がだらしないことが原因です。政治が振り回されているだけでしょう」

 そして、コロナの第2波がやって来そうな今秋以降、「今度こそヤバい」と小幡さんが指摘するのは、国の財政破綻の危機だ。コロナの流行で医療破綻が起き、救済のための資金が必要になり、財政破綻の大パニックを迎える。これが小幡さんの予想するシナリオだ。

「日本が滅びるとすれば、感染症ではなく財政危機が原因でしょう。政府が倒産するだけなので、日本が焼け野原になったり、日本経済が破産したりするわけではありません。本当に必要なものだけを残して、最小限の社会保障で生きていく。政治の大盤振る舞いができなくなる。それだけのことです」

(編集部・小田健司)

AERA 2020年7月27日号


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