がん医療にコロナを持ち込まない 「専用外来」「病院分け」患者守る病院の対策 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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がん医療にコロナを持ち込まない 「専用外来」「病院分け」患者守る病院の対策

がん研有明病院では、新型コロナ対策として、病院の入り口で発熱チェックを行う。異常があれば、院内を通らず、外から「スクリーニング外来」に案内する(撮影/今村拓馬)

がん研有明病院では、新型コロナ対策として、病院の入り口で発熱チェックを行う。異常があれば、院内を通らず、外から「スクリーニング外来」に案内する(撮影/今村拓馬)

AERA 2020年5月18日号より

AERA 2020年5月18日号より

「がん治療中で熱が出た場合、まず主治医に電話して相談しましょう。今、当院には1日3千件もの電話が入り、つながりにくいようですが、メールやファクスも受け付けているので、心配があれば連絡して下さい」(同)

 昭和大学病院(東京都品川区)では、4月下旬に整形外科医の新型コロナ感染が確認され、緊張が続く。同院ブレストセンター長で乳腺外科教授の中村清吾医師によれば、状態が安定した外来の患者は、電話でのリモート診療に切り替えた。待てる状態のがんの手術は6月以降に回したという。手術を急ぐ場合、

「コロナとの動線を分ける目的で、私たちは『病院を分ける』取り組みを始めたところです」

 乳がんの手術は、GW明けから原則として系列の昭和大学江東豊洲病院(同江東区)で行う体制に移行している。

 新型コロナ関連情報が飛び交うなか、がん患者向けの情報は限られ、不安も大きい。マギーズ東京共同代表理事で、がん経験者の鈴木美穂さんは言う。

「がんになるだけでも大変なのに、コロナ禍のがん治療は本当に大変。治療や生活に関する不安が増していると思います。マギーズ東京でも、全国のがん診療連携拠点病院の『がん相談支援センター』でも相談は受けられます。一人で悩みを抱えず相談してほしい」

(ノンフィクションライター・古川雅子)

AERA 2020年5月18日号より抜粋


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