タイガー復活の予測が経済を見る目のカギ【ぐっちーさんの遺作から名作トップ10】 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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タイガー復活の予測が経済を見る目のカギ【ぐっちーさんの遺作から名作トップ10】

連載「ここだけの話」

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ぐっちーさん/1960年東京生まれ。モルガン・スタンレーなどを経て、投資会社でM&Aなどを手がける。本連載を加筆・再構成した『ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件』が発売中

ぐっちーさん/1960年東京生まれ。モルガン・スタンレーなどを経て、投資会社でM&Aなどを手がける。本連載を加筆・再構成した『ぐっちーさんの政府も日銀も知らない経済復活の条件』が発売中

 2007年から約12年間、アエラでコラムを連載していたぐっちーさんが亡くなって約5カ月。トランプ大統領誕生から、亡くなる直前に書かれた絶筆までの177本を完全収録した遺作、『ぐっちーさんが遺した日本経済への最終提言177』が2月21日に発売された。そんな177本から、編集者が真っ先に読んでほしいと思った「名作」トップ10を厳選。その中から10位「タイガー復活の予測が経済を見る目のカギ」を紹介する。

*  *  *
 今回のテーマはサプライズと経済です。時を同じくして、とんでもないサプライズが起きました。一つはタイガー・ウッズのマスターズ復活劇。もう一つはフランス・ノートルダム大聖堂の火災です。

 タイガーの復活には世界中が感動したのではないでしょうか。敵なしだったタイガーがどん底に落ちるのにそれほど時間はかかりませんでした。一時期は廃人同然と言われ、ゴルフをすることすらおぼつかなかったタイガーが、十数年の時を経て世界最高峰のマスターズのチャンピオンに返り咲いたのです。一方、ノートルダム大聖堂の火災も世界中にショックを与えたサプライズと言えるでしょう。

 経済や市場では「サプライズ」が多々起きるわけですが、そこにはどんな関係が潜んでいるでしょうか。

 経済学というのは元々の前提条件がかなり怪しく、とても「科学」と呼べる代物ではない、とよく言われます。「ロビンソン・クルーソーが住んだような全く人が出入りをしない状況を設定する」とか、「人は必ず何かを交換する」=バナナを10本持っている人は生産力が上がって100本になれば必ず他のものに交換する……とか、およそ非現実な前提条件から物事がスタートしており、現実との整合性がないのは明らか。この理論経済学からの分析には全く意味がありません。

 現実的に分析を進めると、サプライズには2種類あります。一つは「いつ来るか」はサプライズだけど、あ、やっぱりなー、と思えるもの。自然界では地震、経済なら不況などがこれにあたります。


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