・活動する


 身体を動かすことも、うんちを出すためには大切なこと。よく歩いたり外遊びをしたりすることは大切。まだ歩かないねんねやお座りの頃の赤ちゃんは、両足を持って前後にくり返しゆっくり股関節を動かすことや、うつ伏せをすることも腸を刺激します。

●受診を考えるポイント

 うんちの回数には個人差があります。「○日出ていないと便秘」という目安はありません。実際、2、3日に1回ペースの子もいます。普段は毎日出ているけれど1日出ない日があったというのはよくあることなので心配なしです。「この子、便秘かもしれない」と疑うポイントは、

・毎日出る子が3、4日出ていない
・お腹がはっている、ガスがたまっている
・出ないことが習慣化している
・母乳や育児用ミルクの飲みが悪い
・機嫌が悪い
・うんちを出す時に苦しそうにしたり、泣いたりする
・うんちを出す時に肛門が切れて血が出る
・コロコロと小石のようなうんちが少しだけ出る
・うんちのにおいが普段と違う

 そのためには、赤ちゃんの排便のペースをまず知ります。2~3日に1回ペースの排便でもスムーズに出て赤ちゃんの機嫌もよければ様子を見ていて大丈夫。

 できる範囲のホームケアをしてみたけれど、スムーズに便が出ず赤ちゃんが苦しそうなときは迷わず病院へ行きましょう。医師には、機嫌の良し悪し、うんちが出なくなった時期、普段の便の回数、普段の便の固さなどを伝えます。浣腸は、まず医師に相談してから使用を考えます。

 うんちのリズムは月齢によって変化します。赤ちゃんのその時の様子を見つつ、うんちのリズムを整える意識を少しずつ持ち始めてみましょう。(文/中田馨)

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中田馨

中田馨

なかた・かおり/1978年生まれ。兵庫県の認可保育園、中田家庭保育所施設長。一般社団法人離乳食インストラクター協会代表理事。保育士目線の離乳食講座受講生は4年で2000人。自身も中3男子、小5女子の子育て中。

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