物語後半のすっかり年を取ったメンバーたちの姿にも注目だ。それぞれのメンバーのキャラクターに応じた年の取り方をしていて、クスッと笑ってしまう。

 岩本照さんは今回の舞台について、「脱獄して塀の中から外に出ることと、僕たちがデビューして新しい世界に行くというのもリンクしていますし、もともとあったジャニーさんの言葉や先輩方が築き上げてきた歴史プラスアルファ、今の時代を生きているSnow ManとSixTONESだからこそできるというか、僕たちにしかできない作品になっていると思います」と熱く語った。

 第2部のSHOW TIMEでは、2組のグループが互いの曲を歌い合うシーンも。最後は「少年たち」シリーズの名物、「桶ダンス」も登場。これはメンバーたちがほぼ裸の格好で桶を持ったまま踊るダンス。この桶ダンスには、グループ最年少で16歳のラウールさんも「すっごく楽しいですね、あれ。マジで」と目を輝かせた。深澤辰哉さんは「皆で隣の人の下腹部を隠す振りつけがあるんですけど、ラウールは足が長くて腰の位置も高いもんだから、隠そうとしても出るんです。難しいんですよ、その位置が」と告白。するとラウールさん、「いつも(深澤さんが)極めてくれます」と即答。仲の良さが伝わってきた。

 2020年に、同時にCDデビューするこの2つのグループ。ジェシーさんは「いやもうバチバチっすね」とおどけたものの、田中さんは、「もちろん戦っていきたいんですけど、今まで一緒に高め合ってきたので、切磋琢磨していけたら」と心境を明かした。岩本さんも「戦友ですよね」とうなずく。「悩み事とかもあったら言いますし」というジェシーさんに、宮舘涼太さんからは「ふたりで泣いたことも」という告白も飛び出した。

 深澤さんは「2組のグループが一緒にものをつくるというきっかけをくれたのがジャニーさんでした。広い世界の中からこうやって引き合わせられるジャニーさんってすごいなと思います。2組のグループで頑張って、ジャニーズの歴史に新たな1ページを刻めたら」と、ジャニーさんへの思いと今後の意気込みを語った。(ライター・今井明子)

※月刊ジュニアエラ 2019年12月号より

ジュニアエラ 2019年 12月 増大号 [雑誌]

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今井明子
ライター 今井明子

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