日本襲う「南京虫の2020年問題」 トランプ大統領のリゾートも白旗か (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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日本襲う「南京虫の2020年問題」 トランプ大統領のリゾートも白旗か

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井上有紀子AERA
業者による南京虫駆除の様子。虫や卵に薬剤をまくほか、すみ着いた家具や衣類を高温乾燥機にかけたり、スチームを吹き付けたり、ドライアイスで凍らせたりして駆除する(写真:日本ペストコントロール協会提供)

業者による南京虫駆除の様子。虫や卵に薬剤をまくほか、すみ着いた家具や衣類を高温乾燥機にかけたり、スチームを吹き付けたり、ドライアイスで凍らせたりして駆除する(写真:日本ペストコントロール協会提供)

南京虫(トコジラミ)は成虫で体長5~8ミリ。日本にはほかにネッタイトコジラミもおり、沖縄では9割を占め、それ以外では1割程度。毛の曲がり方が違うが、目視では判別できないという(写真:国立感染症研究所提供)

南京虫(トコジラミ)は成虫で体長5~8ミリ。日本にはほかにネッタイトコジラミもおり、沖縄では9割を占め、それ以外では1割程度。毛の曲がり方が違うが、目視では判別できないという(写真:国立感染症研究所提供)

 国内で南京虫(トコジラミ)の被害が増えている。繁殖力が強く完全に駆除するのも容易ではなく、刺されれば激しいかゆみが襲う。旅行者により持ち込まれている可能性が高いことから、来年の東京五輪で被害拡大が懸念されている。AERA 2019年11月11日号に掲載された記事を紹介する。

【南京虫(トコジラミ)の写真はこちら】

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 南京虫被害は今後、さらに拡大する──。害虫駆除業界では今、「2020年問題」という言葉がささやかれているという。

 南京虫は旅行者やビジネス客のかばんや郵便物に潜み、長距離移動する。国立感染症研究所の冨田隆史主任研究官(63)はこう警鐘を鳴らす。

「殺虫剤抵抗性の南京虫は外国から持ち込まれたと考えられる。来年の東京五輪で海外と日本を行き来する人が増えれば、さらに虫が持ち込まれる可能性がある」

 日本政府観光局によると、18年の訪日外国人は3119万人で、00年の6.5倍に増えた。東京都内の保健所や市町村に寄せられた南京虫の相談件数は、05年度に26件だったが、18年度には354件と13.6倍になっている。今年のラグビーW杯でも多数の外国人が日本を訪れており、各地の自治体が、南京虫の特徴や生息場所、対策をまとめたチラシを配布して、注意を呼び掛けている。


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