ラグビーでは「代表キャップ数」という日本代表戦の出場試合数が選手の経験値を測る尺度として用いられる。15年W杯の南ア戦では先発15人の平均キャップ数は40.2だった。一方、8月のトンガ戦の先発メンバーの平均キャップ数は27.3と大幅に減少。前回大会から五郎丸歩(33、ヤマハ発動機)ら約3分の2の選手が入れ替わった影響だ。それでも、16年から南半球最高峰リーグ・スーパーラグビーに日本が参戦し、多くの選手が海外での試合経験を積んできた。前出の桜庭さんは「一人ひとりのスキルや判断力が上がってきた。十分に期待できる」。

 W杯は20カ国が出場し、4グループに分かれて予選を行い、各上位2カ国が準々決勝に進む。日本は9月20日にロシア戦(東京スタジアム)、28日にアイルランド戦(静岡・小笠山総合運動公園エコパスタジアム)、10月5日にサモア戦(愛知・豊田スタジアム)、13日にスコットランド戦(横浜国際総合競技場)を戦い、初の8強を目指す。(編集部・深澤友紀)

AERA 2019年8月26日号