作品を壊したい「破壊願望」も アーティスト・香取慎吾の新しい素顔 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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作品を壊したい「破壊願望」も アーティスト・香取慎吾の新しい素顔

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福光恵AERA

 ルーブル美術館での初個展に続き、日本初個展「BOUM! BOUM! BOUM!」を開催中の香取慎吾さんがAERAに登場。現在の活動に寄せる想いを語った。

*  *  *
「うれしい! 何だか(写真に)中身が写っちゃいました。本当に、子どもと大人が同居するような不思議な方なんですね。感動しました」

 この日、香取慎吾さんを撮影した写真家の蜷川実花さんが、写真をモニターでチェックしながら、そう声をあげた。

「子どもが描いた絵を、『見て見て見て』と言うのと同じ。個展を開くのが夢でした」

 香取さん本人が、会見でそう語った日本初の個展「BOUM! BOUM! BOUM!」。会場にもアーティスト香取慎吾のさまざまな顔がのぞいていた。例えば、まさに「慎吾ちゃん」イメージの、明るさいっぱいなペインティングがあったかと思うと、路地裏のストリートアートのように、かわいらしいキャラクターが黒い絵の具で汚されている作品も。観客が実際に手をつないで初めて完成する、香取さんの「手」をかたどった、アイドルらしいオブジェもあった。香取さんが言う。

「今回オブジェをいくつか作ったんですけど、作る過程で、この手で何度も壊したい衝動に駆られました。破壊願望もあるんですよね」

 自任するのは「パーフェクトビジネスアイドル」。今回紹介される100点あまりの作品のうち新たに描かれた作品では、アイドル香取慎吾そのものが作品のモチーフになったものも多い。心臓の音、DNA、髪の毛……ここにもたくさんの香取さんが同居する。

「変わりましたか? 僕自身は、あんまり自分が変わったとは思っていないですね。ミュージシャンでもないし、俳優でもないし、お笑い芸人さんでもないし……で、そこにアーティストという肩書が加わったのかな」

 日本中の誰もが知っていたはずのアイドル香取慎吾の、知らなかった顔に出合える個展。感動しました。(ライター・福光恵)

AERA 2019年5月13日号


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