玉城デニー知事「辺野古移設は『危なさの平行移動』でしかない」 (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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玉城デニー知事「辺野古移設は『危なさの平行移動』でしかない」

渡辺豪AERA
 「沖縄を日本の中のアジアのフロントランナーに」と訴える玉城デニー知事。背後の屏風には、沖縄が「世界を結ぶ懸け橋」になる気概が記されている(撮影/大城弘明)

「沖縄を日本の中のアジアのフロントランナーに」と訴える玉城デニー知事。背後の屏風には、沖縄が「世界を結ぶ懸け橋」になる気概が記されている(撮影/大城弘明)

辺野古沖では、県民投票後も土砂投入が続いている=2019年2月25日、沖縄県名護市 (c)朝日新聞社

辺野古沖では、県民投票後も土砂投入が続いている=2019年2月25日、沖縄県名護市 (c)朝日新聞社

 県民投票後も、安倍首相ら政権幹部は「普天間の危険性除去のため辺野古移設を進める」と繰り返すばかり。

「沖縄では、次の犠牲者は自分や家族かもしれないという不安と恐怖がすぐフェンス越しに存在する。普天間を辺野古に移すことは、『危なさの平行移動』でしかないので多くの人が納得しないんです」

 玉城知事は言う。

「安倍首相は直ちに工事を停止して沖縄と話をするべきだ。政府は『辺野古』に固執する思考停止状態から、もういい加減解放されたほうがいい」

 その上で、日米両政府がかつて設置した協議機関「SACO(沖縄に関する特別行動委員会)」に代わる新たな協議機関が必要だと指摘する。

 SACOは「Special Action Committee on Okinawa」の略。95年に起きた米海兵隊員らによる少女暴行事件を受けて沖縄で反基地感情が高まる中、基地縮小について話し合うために日米両政府が設置した。96年の最終報告で、普天間飛行場をはじめとする11施設・区域の全部または一部を返還することが盛り込まれた。

 ただ、大半が沖縄県内への移設・統合を前提としており、普天間返還以外も進展が遅れているのが実情だ。玉城知事は、県民投票で示された沖縄の民意や世界情勢の変化を踏まえ、日米両政府に沖縄を加えた形で、沖縄の米軍基地の縮小をテーマに協議し直すテーブルの設置を求めるという。

「SACOに代わる新しい協議機関の名称は『SACO With Okinawa』、略して『SACWO(サコワ)』にしてもらうよう提言します。『沖縄と一緒に』を加えることで、サコをサコワにしてもらいたい」

 玉城知事が描くのは、沖縄の日本復帰を控えた69年に設置、開催された「京都会議」のイメージだ。日米と沖縄の有識者らで構成し、沖縄の日本復帰のあり方について議論した。

 日本側からは大学教授や自衛隊幹部ら。沖縄からも当時、復帰運動の牽引役を担っていた沖縄教職員会の喜屋武真栄会長らが参加した。実行委員長は沖縄県石垣市出身で早稲田大学総長を務めた大濱信泉(のぶもと)氏が務めていた。


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