一方、ある程度機能を特化したスマートウォッチもある。スポーツをする人に便利な「スポーツウォッチ」や、アクティブトラッカーなどとも呼ばれる「ウォッチ型活動量計」などがそれとなる。

 まず「スポーツウォッチ」には、ランニング時に役に立つ機能が充実したランニングウォッチとか、ほかにゴルフに役立つゴルフウォッチや、また今どきはプールやトライアスロンで活躍する、水のなかでも使えてしまうスイミングウォッチなんていうのもある。

 かたや「ウォッチ型活動量計」は、毎日の活動や睡眠、消費カロリー、歩数、ウォーキング、ランニングなどを見える化して、画面の文字で励ましたり、せかしたり。そんな「健康管理」が得意なウォッチとなっている……いや、なっていた。

 今は「スポーツウォッチ」も「ウォッチ型活動量計」も、機能の境目があやふやに。スポーツタイプは見やすく大きな画面が多く、活動量計タイプはリストバンドのようなコンパクトタイプが多いという傾向はあるが、例えば「スポーツウォッチ」でありながら、活動量計が得意とする睡眠や日常の活動量をウォッチしたり、はたまたお金を払ったりする機能を搭載した機種なんかも出てきている。

 と思えば「ウォッチ型活動量計」だって負けてはいない。GPSを搭載したり、スポーツウォッチのように、時計の裏から手首に光を当てて心拍数を測る光学式心拍計を搭載する機種も普通になってきた。

 ちなみにどちらもスマートウォッチの仲間だけに、Bluetoothを使ってスマホと連携。スマホに電話がかかってきたり、メールが着信したりしたことを、ウォッチのバイブで知らせる機能なんかは、普通に搭載していることがほとんどだ。

 では、どうやって選ぶか。表でもわかるように、スマートウォッチのメーカーにも特徴があり、「スポーツウォッチ」では米国のガーミンや、フィンランドのスントなどが人気。「ウォッチ型活動量計」では、アップルやサムスンと並ぶ世界のウェアラブル端末大手、フィットビットが、日本でも人気が高い。(ライター・福光恵)

AERA 2019年3月4日号より抜粋