Zeebra(ジブラ)/東京を代表するヒップホップ・アクティビスト。自身が主宰するヒップホップ専門ラジオ局「WREP」では生放送「LUNCHTIME BREAKS」(平日12~13時)のMCを、テレビ朝日「フリースタイルダンジョン」(毎週火曜日深夜1時29分~)ではオーガナイザー兼メインMCを務める。この日はいつも一緒に番組を盛り上げてくれるDJセロリと、ラスボス般若の誕生日を出演者、スタッフみんなでお祝い(撮影/写真部・小原雄輝)
Zeebra(ジブラ)/東京を代表するヒップホップ・アクティビスト。自身が主宰するヒップホップ専門ラジオ局「WREP」では生放送「LUNCHTIME BREAKS」(平日12~13時)のMCを、テレビ朝日「フリースタイルダンジョン」(毎週火曜日深夜1時29分~)ではオーガナイザー兼メインMCを務める。この日はいつも一緒に番組を盛り上げてくれるDJセロリと、ラスボス般若の誕生日を出演者、スタッフみんなでお祝い(撮影/写真部・小原雄輝)
ワサビ/生魚の生臭さを緩和するほか、殺菌効果が高く、食中毒を防ぐ効果がある。タンパク質やミネラル、食物繊維も豊富。つーんとした辛みは細胞が破壊されることで出るので、目の細かいおろし板を使うほど辛みが増す(撮影/写真部・松永卓也)
ワサビ/生魚の生臭さを緩和するほか、殺菌効果が高く、食中毒を防ぐ効果がある。タンパク質やミネラル、食物繊維も豊富。つーんとした辛みは細胞が破壊されることで出るので、目の細かいおろし板を使うほど辛みが増す(撮影/写真部・松永卓也)

 ヒップホップ・アクティビストのZeebraさんが「AERA」で連載する「多彩な野菜」をお届けします。1997年のソロデビューからトップとしてシーンを牽引し続け、ジャンルや世代を超えて多くの支持を得ているZeebraさん。旬の野菜を切り口に、友人や家族との交流、音楽作りなど様々なエピソードを語ります。

【この記事の写真の続きはこちら】

*  *  *

 ワサビは子どものころから食べていました。ホウレンソウと同じで、大人っぽさの象徴ですね。母親の分の握り寿司をもらったりして、少しずつ慣れていって。

 うちの母親は、僕をあまり子ども扱いしなかったんです。たまに外食するときは髪の毛をビッとなでつけられたりして。最初は嫌だったんですが「大人としてふるまいなさい」って言われたとたん、何だか誇らしい気分になりました。夜中にふと目が覚めたら母がいなくて大泣きしたことがあって。ちょっとディスコに遊びに行ってたらしいんですが、帰ってきたらステレオで洋楽をかけて「一緒に踊ろう」って。

 パーティーにも連れていかれましたね。そんな母ですから、ワサビ、セロリ、ホウレンソウなど、子どもが苦手そうな食べ物にも早くからトライさせてくれたんだろうと思います。

 もちろん今でもワサビは大好きです。家族で手巻き寿司をするときは、鮫皮で本ワサビをおろして使います。ひと手間かけてピリッとした風味が加わるだけで、一家だんらんの味がランクアップするような気がするんです。

AERA 2018年12月31日-2019年1月7日合併号

著者プロフィールを見る
Zeebra

Zeebra

Zeebra(ジブラ)/東京を代表するヒップホップ・アクティビスト。1997年のソロデビューからトップとしてシーンを牽引し続ける行動力は他に類を見ない存在で、ジャンルや世代を超えて多くの支持を得ている。

Zeebraの記事一覧はこちら