「日韓は、距離も理解も近かった」 『ハゲタカ』の真山仁、初の社会派エッセー (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「日韓は、距離も理解も近かった」 『ハゲタカ』の真山仁、初の社会派エッセー

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真山仁(まやま・じん)/小説家。1962年、大阪府生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、2004年に『ハゲタカ』でデビュー。著書に『シンドローム』など多数(撮影/小原雄輝)

真山仁(まやま・じん)/小説家。1962年、大阪府生まれ。新聞記者、フリーライターを経て、2004年に『ハゲタカ』でデビュー。著書に『シンドローム』など多数(撮影/小原雄輝)

「覚悟」とは何か。それは、既得権益をつかんで離さない大人たちが若者に失敗するチャンスを与える覚悟だという。

「若者にお金と知識を惜しみなくつぎ込み、行動は彼らに委ねる覚悟です。一方で若者にも覚悟が必要。そのためには言葉を持たなければいけない。既得権益を離さない大人たちが涙する言葉で『そこをどいてください』と訴える覚悟です。それさえあれば、今は変えられる」

 未来を創造(ビルド)しろ──。『ハゲタカ』を生んだ著者からの、若者たちへのメッセージだ。(編集部・野村昌二)

■書店員さんオススメの一冊

『地元がヤバい…と思ったら読む凡人のための地域再生入門』は、小説ながら地域再生の最前線を感じられる内容の濃い一冊だ。八重洲ブックセンターの川原敏治さんは、同著の魅力を次のように寄せる。

*  *  *
 地元の商店街や駅前が、昔に比べてさびしくなったと感じている人は多いのではないだろうか。本書を「地元が活気を取り戻せるといいな」という気持ちで気軽に読み始めると、地域再生の最前線の厳しい現実を突きつけられる。

<地元にスーパーマンは来ない>と冒頭で著者が述べているとおり、自治体主導のイベントや箱ものでは根本的な解決にはならず、助けを待っていても何も始まらない。自ら動き、地域に根づいて稼ぎをあげない限り、地域再生にはつながらない。自ら動き、地域に根づいて稼ぐことこそが、現実的には非常に難しいのではないかと感じてしまう。

 小説形式で手軽に読めるようになっているが、内容は非常に濃い。厳しいながらも、地域のために何か始められることはないか、動き始めたほうが良いのではないかと考えさせられる一冊。

AERA 2018年12月24日号


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