アート界に「多様化」の波 ルイ・ヴィトンコラボに“インスタ映え”も (2/4) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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アート界に「多様化」の波 ルイ・ヴィトンコラボに“インスタ映え”も

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中村千晶AERA
アートに何が起きているのか(※写真はイメージ)

アートに何が起きているのか(※写真はイメージ)

 既存のアイドルグループにひっかけたキャッチコピー。もちろん、集客のための思惑がそこにはある。

「こうした大規模な企画展は多くの場合、新聞社やテレビ局が共催者となり、美術館側が入場料収入の一部をもらう形で運営されています。展覧会によってケース・バイ・ケースですが、共催者は美術品の保険料から輸送費など多くの経費を負担することもあり、その額は膨大。なので規模によっては数十万人を動員しないと収益が出ない。そのために大々的に宣伝を打ち、客を集める必要があるのです」(中村教授)

 もとより印象派絵画は日本人に人気が高い。「至上の印象派展」を開催する国立新美術館の主任研究員・山田由佳子さんは話す。

「印象派の展覧会は多くのお客さまに喜ばれるので、数年に1回のペースで開催しています」

 中村教授は印象派人気の理由を「どこかで見た安心感」と「わかりやすさ」だと話す。

「パッと見て、きれいで明るい。田舎の風景やパリの街などを描き、ドガ以外の画家には『虐げられた労働者』などの社会的な要素もない。心地よさ、見やすさが受けるのだと思います」

 日本の洋画の歴史は、黒田清輝(1866-1924)がフランスに留学して持ち帰った、印象派の潮流をくむ「外光派」にさかのぼる。


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