元AERA記者でジャーナリスト 「金ナシ、準備ナシ、経験ナシ」それでも総選挙に出た理由

山田厚史AERA
 イタリア政治に新風を吹き込んだ五つ星運動。指導者は「強みはカネがないこと」という。 元AERA記者で、ジャーナリストの山田厚史氏も10月の総選挙に出て、そう感じた。 

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 五つ星運動は2013年の総選挙で第2党に躍進、ローマやトリノで市長を当選させ、いまやイタリアで支持率トップの政党になった。政治をプロの政治家に任せてきた結果、イタリアは汚職と腐敗が蔓延(まんえん)した。未熟でも真っ当な市民が参加することで政治を健全なものにする運動だ。守り抜く価値として発展、水資源、環境主義、持続可能な交通、インターネット社会の五つを挙げる。

「反移民・反EU」を主張したことで、ポピュリストと見られがちだが、来日したリカルド・フラカーロ・伊下院議員は「市民の声を反映する政治を恐れる者が我々をポピュリストと呼ぶ」と言う。

「市民は間違えることもあるが、間違いを自らの責任で引き受け、修正する力もある」

 そう語るフラカーロ氏は政治とカネについてこう述べた。
「政治を育むのは市民の思いがこもった小さなおカネです。誰がカネを出すかで、政策の方向が決まる」

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