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安室奈美恵が25年かけて「解放」したもの

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竹下郁子AERA

安室奈美恵 画像提供:avex

安室奈美恵 画像提供:avex

 9月20日、自身のホームページで「1年後の引退」を発表した歌手の安室奈美恵。瞬く間に、元アムラーたちの間に「アムロス」が広がった。

【ライブで見せたキュートな安室奈美恵の写真はこちら】

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 1990年代、茶髪、細眉、ミニスカートに厚底ブーツといういでたちの女性たちが街にあふれた。当時ティーンエージャーだった安室奈美恵(40)のメイクやファッションをまねた「アムラー」たちだ。

 9月20日、安室奈美恵が電撃的に「1年後の9月16日で引退」と発表。アラフォー世代は「アムロス」に暮れた。アラフォーだけではない。東京都内に住む団体職員の女性(55)は言う。

「年下だけど歌手としても人間としてもカッコイイ。誰にも媚びず、絶対的な信念に基づいて行動しているのが分かるから」

●子どもと共通の趣味に

 一番好きな曲は2007年の「Baby Don’t Cry」。「眠れない夜は何度も寝返りばかり」「考えても分かんない時もあるって」などの歌詞には、

「背中を押されるというより、ありのままの自分に寄り添ってくれるようで共感するんです」

 彼女の歌を聴いて育った長男(25)、長女(23)とは、ライブやカラオケに一緒に出かける仲だ。思春期の難しい時期も「安室ちゃん」という共通の趣味が互いに理解し合う助けになった。娘の小学校の卒業式には安室が婚約会見で着ていたバーバリーのチェックのスカートを買った。

 引退はショックだが、

「これだけやりきった人だからこそ、これからもその決断に自信をもって人生を歩んでほしい。子どもたちと、最後のライブにも行きたい」(女性)

「アムラー」がユーキャン「新語・流行語大賞」トップテンに入賞したのは1996年。バブルがはじけ、前年には阪神・淡路大震災やオウム真理教による地下鉄サリン事件など、不安な時代の幕開けを予感させる出来事が相次いでいた。世代・トレンド評論家の牛窪恵さんは言う。


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