80代まで生きれば出る「多幸感」 (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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80代まで生きれば出る「多幸感」

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高橋有紀AERA#シニア#終活
80代まで生きれば出る「多幸感」とは(※写真はイメージ)

80代まで生きれば出る「多幸感」とは(※写真はイメージ)

 いい言葉を聞いたことがない。「少子高齢化」「福祉の縮小」「年金消滅」……。私たちの老後は本当に真っ暗なのか。このまま、ひたすら下流老人化を恐れる人生でいいのか。どこかに突破口はあるはずだ。「年を取るのは怖いですか?」――AERA5月15日号は老後の不安に向き合う現場を総力取材。

 少子高齢化の我がニッポン。最近若者は元気がなく、中年はもっと元気がない。その裏で意気軒高な世代がいるという。それも80代超。お焦げは食べず、不安を乗り越えた好々爺が増えているらしい。

*  *  *
 老化とは何か。老化学の教科書にはこう書いてある。「加齢に伴う変化のうち、正常な働きを徐々に失う変化のことを指す。一般的には性成熟後、生理的な機能が低下する有害な変化を伴う衰退現象が老化である」

 有害な、衰退現象。でも仕方ないと諦めるのはまだ早い。少しずつ明らかになってきた体と心の老化のメカニズムには、励まされるような発見もある。

●「焦げ」が老化を進める

 まずは体の変化について。近年、老化で注目されているのが「糖化」という現象だ。AGE(終末糖化産物)と呼ばれるものが老化を進める原因物質とされ、タンパク質と糖が結合し加熱されることで生じるという。ホットケーキを焼いた時にこんがりキツネ色になるように、「焦げ」が体内で起きているというのが、糖化のイメージだ。

 この糖化の現象は体のさまざまな組織で起きる。肌ではくすみやたるみとして表れ、目では白内障、脳ではアルツハイマー病を引き起こす。これらすべてにAGEが関係しているという。

 AGE測定推進協会の勇史行研究員が説明する。

「AGEが体内にたまる仕組みは2通り。体内のタンパク質に糖が結びつくパターンと、すでにAGEになったものを食べ物として摂取するパターンです」

 AGEをためない食習慣とはどんなものか。カギは調理法だ。生野菜や刺し身は非加熱のためAGEは少ないが、加熱温度が高いほど多く発生するため、豚カツなど揚げたり焼いたりしたものに多く含まれる。同じ素材でも茹でる、蒸す、煮る方が加熱温度は低く、AGEも少ない。


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