大統領ほど素敵な商売はない “トランプ帝国”大統領とビジネスのカンケイ (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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大統領ほど素敵な商売はない “トランプ帝国”大統領とビジネスのカンケイ

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津山恵子AERA#ドナルド・トランプ
子ども用品ブランド「トランプ・キッズ」。ビーグル犬のぬいぐるみは、次男エリックの愛犬チャーリーという説明が。観光客の記念撮影スポットの一つだ(撮影/津山恵子)

子ども用品ブランド「トランプ・キッズ」。ビーグル犬のぬいぐるみは、次男エリックの愛犬チャーリーという説明が。観光客の記念撮影スポットの一つだ(撮影/津山恵子)

トランプ・タワーで、トランプ氏の豪邸の真下に住むロンバルディ氏。フェイスブックを駆使して選挙戦を支援(撮影/津山恵子)

トランプ・タワーで、トランプ氏の豪邸の真下に住むロンバルディ氏。フェイスブックを駆使して選挙戦を支援(撮影/津山恵子)

 トランプ次期大統領の周囲がにぎやかだ。政権移行だけでなく、投資やビジネスの話題も。政治とビジネスとの利益相反が問題になっている。

 米国民にとってこんなにビジュアルな、ホワイトハウスの「組閣劇」は、かつてなかった。ニューヨークの繁華街にあるトランプ・タワーを訪れさえすれば、まるで米国でテレビ放映される政治ドラマの中にいるかのように、それを味わえる。

 タワーに近づくと、自動ライフルを抱えた州兵やニューヨーク市警の警官らとすれ違う。背が高く、イケメンぞろいだ。運が良ければ、レオナルド・ディカプリオやアル・ゴア元副大統領、共和党の要人が、自分らと同じ回転扉を通り、5階建ての高さがあるアトリウムに吸い込まれていくのが目撃できる。

 金色のエレベーターホールでは、閣僚候補や訪問者を片端から撮影している数十人の報道陣が、一斉にシャッターを切る音が響く。奥に進むと、光る大理石の壁を天井から滝が流れ落ちる。長いエスカレーターがたどり着くガラスのバルコニーは、昨年トランプ氏が出馬宣言をした場所だ。

 12月6日、冷たいサンドイッチを食べながらエレベーターホールで張り番をしていた報道陣を驚かすことが起きた。当選後、記者会見やインタビューにあまり応じず、メディアの不評を買っているトランプ氏が、エレベーターを降りてきて、報道陣に話しかけたからだ。高層階に閉じこもっていた彼を連れ出したのは、ソフトバンクの孫正義社長だった。

●5兆円超のサプライズ

「みなさん、ソフトバンクのマサだ。彼はたった今、500億ドル(約5兆6500億円)の投資と5万人の新規雇用に合意した」

「トランプ氏の新しい職務のお祝いに来ただけです。アメリカは、再びグレートになるでしょう」

 と孫氏。トランプ氏はこう切り返した。

「彼もグレートだよ」

 安い賃金を求めて製造業が海外に流出し、低賃金で働く不法移民が米国民の雇用を奪っている──。そう痛烈に批判し、選挙に勝利したトランプ氏にとって、桁外れの国内投資は、「勲章」ものだ。トランプ氏は、孫氏の訪問直後、得意げにこうツイートした。


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