新聞社に「名無し」から電話 パナマ文書はこうしてリークされた (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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新聞社に「名無し」から電話 パナマ文書はこうしてリークされた

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パナマ文書の流出元になったパナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」が入るビル。パナマの検察当局が捜索するなど激震は続く(写真:gettyimages)

パナマ文書の流出元になったパナマの法律事務所「モサック・フォンセカ」が入るビル。パナマの検察当局が捜索するなど激震は続く(写真:gettyimages)

 各国首脳らによるタックスヘイブン(租税回避地)での蓄財を暴露した「パナマ文書」。発端はドイツの新聞社への1本の連絡だった。

 今から1年余り前のことだ。

「ハロー、私はジョン・ドウです。データに関心はありますか?」

 南ドイツ新聞の記者のもとにそんな連絡があった。「ジョン・ドウ」は日本語に訳すと、「名無しの権兵衛」。バスティアン・オーバマイヤー記者がこれに返答した。

「とても関心があります」

 すると、返信があった。

「2、3の条件がある。私の命は危険にさらされています」
「私とあなたは、暗号化されたファイルでのみチャット(会話)する。決して会わない。記事の選択はあなた方次第」

 オーバマイヤー記者は問い返した。

「どうしてあなたはこんなことをしているんですか?」

「犯罪を表に出したいのです」

 腐ったビジネスをやめさせたいのだとその人物は説明した。金銭の要求は一切なかった。

「どのくらいの量のデータなのですか?」

「あなたが、いまだかつて見たことのない量です」

「ジャーナリズム史上最大のリーク」はこのように始まった。


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