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「子孫のためになることを」独の反原発作家 日本の政策に憤りも

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『最後の子どもたち』の日本語版を手にするパウゼヴァングさん。「福島はいまだ深刻な状況が続いている。核の平和利用はありえない」(撮影/田口理穂)

『最後の子どもたち』の日本語版を手にするパウゼヴァングさん。「福島はいまだ深刻な状況が続いている。核の平和利用はありえない」(撮影/田口理穂)

 福島での事故を受け、脱原発を決めたドイツ。一人の女性小説家が、それを後押ししたと言われる。今の日本をどう見るか、聞いた。

 作家であるとともに、孫が6人いるおばあちゃんでもあるグードルン・パウゼヴァングさん(88)。

「福島では避難者の帰還を進めているが、本当に大丈夫なのか。日本の人はおとなしい。子どもと自分の命を大事にし、そのために闘わなければならない」

 パウゼヴァングさんが特に子どもを心配するのは、1986年に起きたチェルノブイリ原発事故のことがあるからだ。30年経った現在も、体調不良に悩まされている現場周辺の子どもたち。ドイツではあちこちで子どもたちを保養に受け入れており、原発事故は遠い別世界のできごとではないのだ。

 パウゼヴァングさんを有名にしたのは、87年に出版された『みえない雲』だ。チェルノブイリ事故をきっかけに、「ドイツで実際に原発事故が起こったらどうなるか」を想像しながら、実在するドイツの原発を想定して書いた。88年にドイツ最高峰の児童文学賞を受賞。ドイツやベルギーなどでいまだ学校教材として使われ、2006年には映画化された。核戦争のその後を描いた『最後の子どもたち』(83年)とともに、日本語訳も出版されている。


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