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イスのカバーで話し合い2年…シェア住居で垣間見える「民主主義」

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話し合いは、2年かけてやっと収束した(※イメージ)

話し合いは、2年かけてやっと収束した(※イメージ)

「どんな話し合いにも、多数決を使わないのです」と、家族で入居する矢田浩明さん(44)。多数決は、民主主義における意思決定法だ。だが、本来大切にすべきは「より民意を反映する」こと。この住居では、全員の「納得解」が得られるまで話し合う。

 業者に頼むことを決めるまでに1年、色や素材選びに1年。色はプレゼン大会で決めた。

 ある男性住民は「紺色」を提案。ベーシックな色で好評だったが、強い支持は得られなかった。「こげ茶」案もあったが、「カッコイイけど落ち着きすぎ」と。結局、「半分を緑、半分をオレンジ」案に落ち着いたが、これも多数決ではなく、議論の過程で、全員が納得して一つの案にまとまった。

 矢田さんの妻の智美さん(43)は言う。

「価値観は人それぞれ。人の意見に耳を傾け、『こうしたら解決するのでは』と考えることが大切です」

AERA  2015年12月28日―2016年1月4日合併号より抜粋


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