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「表現の不自由展」が開催 「消された作品」見に2700人が集う

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東京都練馬区の古美術&ギャラリー古藤で開かれた「表現の不自由展~消されたものたち」。二十数点の展示以外に連日、トークや上映イベントが行われた (c)朝日新聞社 

東京都練馬区の古美術&ギャラリー古藤で開かれた「表現の不自由展~消されたものたち」。二十数点の展示以外に連日、トークや上映イベントが行われた (c)朝日新聞社 

「消された」作品の一つが、中垣克久(71)による造形だ。高さ1.5メートルの半球状の「円墳」に、新聞の切り抜きや自筆の主張を貼り付けたこの作品が、東京都美術館から撤去や手直しを命じられた。特に問題とされたのは、「憲法九条を守り、靖国神社参拝の愚を認め、現政権の右傾化を阻止して、もっと知的な思慮深い政治を求めよう」と手書きした貼り紙。展示会の中止まで示唆され、中垣は「身が焼かれる思い」ではがした。

 都美術館の担当者は言う。

「『特定の政党・宗教を支持し、またはこれに反対する等、政治・宗教活動と認められるとき』は施設の使用を承認しないという運営要綱に沿って判断した。税金で運営している公的な美術館は政治的、宗教的なアピールをする場ではない」

 中垣は憤る。

「今の時代を生きるなかで、自分のなかから湧き出てきた考えや主張を形にするのが芸術だ。美術館が表現や言論の自由を簡単に侵すのはおかしい」

(文中敬称略)

AERA  2015年9月28日号より抜粋


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