「世界の地方」がコスパがいい? 進学の新たな選択肢

AERA#大学入試
 新たな大学進学の選択肢として、「世界の地方への留学」が出てきた。学費がおさえられるうえ、語学力やタフなメンタルが身に着いたりと、コスパの良さが魅力だ。

 日本以上に学費が高いとされるアメリカでも「地方」なら、「生活費も含めると、コスト的には信州大学に進学した弟とあまり変わりません」と教えてくれたのはネブラスカ州立大学カーニー校に通う竹中萌さん(23)。経営学を学ぶ4年生で今年12月に卒業を控える。

 山と海に囲まれた温暖な静岡市で育った。県立高校の出身で、同級生の3割が国公立大学に進学。自身も日本の大学で英語を学ぼうと考えていた。海外に目が向いたのは、高校2年の夏休みのことだ。母の勧めでブルネイへの派遣プログラムに参加し、華僑の家庭にホームステイした。その家の姉妹が在籍するブルネイ・ダルサラーム大学で、多民族の学生が集う大学の様子や現地で知り合った子どもたちが流暢に英語と中国語を操る様子を目の当たりにし、衝撃を受けたという。

「それまでは『日本のほうがすごい』と上から目線。井の中の蛙(かわず)でした」(竹中さん)

 アメリカに照準を定めたのは「世界の中心」だから。ネブラスカ州立大学カーニー校に決めたのは、学費の安さと治安の良さが際立っていたからだ。

 学費は年間で約170万円、生活費は家賃と光熱費込みで月5万円弱。留学にかかる費用は年230万円ほどで済む。キャンパス周辺以外は畑と牧場が広がるだけのカレッジタウン。そこで起こる犯罪は自転車の盗難くらいだと聞いて、心は決まった。

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