44歳で農家からNYへ 女性マリンバ奏者の挑戦 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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44歳で農家からNYへ 女性マリンバ奏者の挑戦

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 天草のミカン農家から、世界へ。ジャンルを超えたマリンバ奏者として世界中で演奏活動を行う。昨年から小山薫堂氏演出の“くまもと赤の音楽祭”も立ち上げた。

 マリンバは長さ2.5メートル。バスからテナー、アルト、ソプラノまで5オクターブの音域をもつアフリカ生まれの打楽器だ。木のぬくもりが、独特のコロコロとした土の香りを響かせる。そのマリンバをミカのマリンバ、「ミカリンバ」として多くのリスナーに印象付けたい。「クラシックでもジャズでもない、自分の音楽スタイルを確立し、マリンバの可能性を広げることが私の役目」とマリンバ奏者、ミカ・ストルツマンは言う。

 熊本県天草市出身。地元の短大を卒業後、小中学校でブラスバンドの指導をしながら音楽教師をめざした。27歳で天草のミカン農家に嫁ぎ、学生時代に出合ったマリンバを家事の合間に地元の子どもたちに教える日々。

 そんな時、東京でカナダ在住の打楽器グループ「ネクサス」の演奏を聴き、衝撃を受ける。「私がやりたかった音楽はこれだ」。彼女は行動を起こす。メンバーのビル・カーンに直談判し、彼の活動拠点である米・ロチェスターに1カ月滞在して指導を受けた。そこで「なぜミカは演奏家をめざさないの?」というビルの一言にショックを受ける。いわく「目が覚めた」。本格的に技術を磨こうと、トロント大学に留学した。


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