「マンションにあるパーティールームが元凶です」

 そう話す千葉県在住の専業主婦の女性(38)は、この春に知人マンションの最上階で開催されたお誕生日会を振り返る。

「同じ園の女の子のお友だち数人の合同誕生会。バルーンで飾り付けて、主役の子どもの写真がプリントされたケーキが用意されて…。手作りの持ち寄りは禁止だったのですが、有名な惣菜店の生ハムや、人気店のサンドイッチ、デパートのおにぎりなどがズラリ」

 この女性は、問屋で買った駄菓子を持参したものの、

「子どもには喜ばれましたが、いかにも体に悪そうで大人には低評価でした」

 女性の長女は来年小学生になる。幼稚園卒園後は、小学校が別々でお誕生日会はなくなるはずだ。無理な脱退に体力を使わず、自然淘汰(とうた)を狙っている。ただ、あと最低2回は開催されそうなパーティーには、話題の塩大福をお店に並んでゲットする予定だ。

AERA  2015年6月8日号より抜粋