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経営は「ジオン軍の気持ちで」企業に生きるガンダムの学び

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AERA#ガンダム#仕事

僕たちはガンダムのジムである

常見陽平著
定価:1,028円(税込)

978-4864910125

amazonamazon.co.jp

 アニメ「機動戦士ガンダム」が放送されたのは1979年。それ以来、舞台や設定を変えて現在までシリーズは続いている。ガンダムから学んだことを、大人になった今、ビジネスの現場で活かす人々がいる。

 人材コンサルタントの常見陽平さん(40)は、著書『僕たちはガンダムのジムである』(ヴィレッジブックス)で、企業社会をガンダムになぞらえたキャリア論を展開。やはりガンダムから受けた影響は大きく、「組織の理不尽さ」を感じ取った。

「もっと言うと、世の中は理不尽だということです」

 ガンダムの登場人物は、アムロをはじめ、いや応なく戦争に巻き込まれていく。企業社会はある意味、「戦場」のようなもの。戦場は過酷だ。アムロは途中、戦いに疲れ、戦うことがイヤになる。それは企業社会においても同じこと……。

「アムロは上司にぶたれ、なじられたりもしますが、実際、企業ではパワハラが増えている。多くの会社員は企業社会の中で蹂躙され、いつの間にか思考が停止し、組織の暴走に加担することさえある。そんな会社という名の戦場の現実を、ガンダムは30年以上も前に教えてくれたのです」(常見さん)

 ガンダムは組織論としても見ることができ、盛り込まれた理念はビジネスにも通用する。 豆腐大手「相模屋食料」(前橋市)の社長、鳥越淳司さん(41)は、会社経営にガンダムの戦略を取り入れている。MS「量産型ザク」の頭部をかたどった「ザクとうふ」など、ガンダムとのコラボ商品を開発した。

 根っからのガンダム好き。早稲田大学を卒業後、雪印乳業(現雪印メグミルク)に入社。結婚を機に2002年、相模屋食料に転職し、07年に社長に就任した。13年度の売上高は157億円で業界首位。この10年で5倍に急成長した原動力は、ガンダムから学んだ「攻めの姿勢」だ。

「私たちは群馬という地方でやっている中堅企業。優秀な人材が集まっているわけでもないけれど、やる気と根性だけはどこにも負けない自信がある。これって、地球連邦ではなく、ジオン。相模屋食料はジオン軍のような気持ちでやっています」

 ジオンは持っているものが少ない分、一点突破の戦略で、常に攻めの姿勢を貫いた。鳥越さんも、同じく「攻め」が信条。「手をこまぬいていては他社に勝てない」と、05年に約40億円を投じ、前橋市内に国内最大級の豆腐工場を稼働させ、生産能力を3倍に高めた。

AERA  2015年3月2日号より抜粋


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