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首都中枢を揺らした「異常震域」とは

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AERA#地震
気象庁や東京消防庁が並ぶ東京・大手町付近は、1855年の安政地震や1923年の関東大震災で強い揺れに襲われた(撮影/写真部・堀内慶太郎)

気象庁や東京消防庁が並ぶ東京・大手町付近は、1855年の安政地震や1923年の関東大震災で強い揺れに襲われた(撮影/写真部・堀内慶太郎)

 5月連休の早朝、関東が揺れた。「想定外」は、こんなところに潜んでいるかもと思わせる地震だった。

 東京都千代田区の最大震度5弱。伊豆大島は震度3。震源は伊豆大島近海なのに、千代田区のほうが大きく揺れた。「異常震域」だ。

 震源の近くよりも遠くで震度が大きくなる現象で、深い地震が発生した時に起こる。2007年、京都沖の深さ370キロで発生した地震では、京都府の最大震度は1だったが、千キロ以上離れた北海道帯広市で震度4を観測した。

「以前、伊豆大島付近のM6級の浅い地震で、東京は揺れなかった。今回は異常震域」と東京大学地震研究所の古村孝志教授は、5月5日のマグニチュード(M)6の地震を振り返る。

 今回は、太平洋プレート内部に閉じ込められたごく短い周期の地震波が、遠くまで減衰せずに伝わったためだという。どんと突き上げて終わりではなく揺れが長く続く特徴もあった。地震規模が小さかったので、被害はほとんどなかったが、規模が大きくなれば、

「ごく短い周期の地震波は、工場の配管や機械などに影響が出る恐れがある」(古村教授)

AERA 2014年5月19日号より抜粋


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