内閣府の青少年調査によると中学生の半数、高校生のほぼ全員が専用ケータイを持つ。中でもスマートフォン所有率が急増している(撮影/今村拓馬)
内閣府の青少年調査によると中学生の半数、高校生のほぼ全員が専用ケータイを持つ。中でもスマートフォン所有率が急増している(撮影/今村拓馬)

 現在広く普及している、無料通話アプリ「LINE」。その便利さから中高生の間でも広がっているが、一方でそのアプリがいじめにつながり、問題にもなっているようだ。

 アエラ編集部は11月下旬、動画共有サービス「ニコニコ動画」などを運営するドワンゴと共同で、インターネットでアンケートを実施した。回答した12万2千人のうち高校・高等専門学校生に限ると、日常的な連絡ツールとして最も多く使っているのは「LINE」が最多の40.7%。さらに中高生の1割が、「ネット上でいじめや嫌がらせを受けたことがある」と回答。

「いじめや嫌がらせ以外のトラブルに巻き込まれたことがある」と答えたのは中高生の1割ほどで、「ネット掲示板」や「LINE」などで、「グループ内での言い争い」や「事実ではないことを流された」などのトラブルが起きている。

 札幌市内の中学・高校でスクールカウンセラーをする朝日真奈さん(臨床心理士)は、LINEいじめの特徴をこう話す。

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