今や年齢を問わなず熾烈な争いが繰り広げられる「お受験」。しかしストレスにさらされた小学生は、思わぬ場所でそれを吐き出しているようだ。

 御三家や慶応などといった超難関中学にも合格者が出た。“祝合格”と、合格実績が壁に張り出されないのは、ここが塾ではなく公立小学校だから。

「来年は、もっとすごいって噂です」

 そう話すのは、長女が今春、東京都渋谷区にあるこの小学校を卒業したというパート勤務の女性(45)だ。都内の別の地域から転校してきたのは、長女が5年生のとき。校区には、高級住宅街や銀行、大企業の社宅もあり、教育熱心な親が多いエリア。長女の中学受験を考えていたこの女性は、以前の学校よりも充実した授業を期待したという。

 ところが最初の公開授業で驚いた。保護者が教室の後ろで見守っているときですら、立ち歩いたり、私語に夢中だったりといった児童が多いのだ。授業中、無断でトイレに行ってしまう子までいた。想像していたエリート学校とのギャップを不思議に思い、近隣の小学校区の友人に相談すると、「じゃあその学年は、私立への進学率が高いんじゃない?」と言われた。

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