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中傷されてもネットの可能性を信じる

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 ネットが広く普及し、その影響力も大きくなってきた昨今。誰もが社会を変えられる時代を迎えつつあるのかもしれない。

 今年8月に起きた学校図書館における漫画『はだしのゲン』の松江市の閲覧制限問題は一転、誰でも閲覧ができるようになった。きっかけの一つは、大阪府に住む男性が、「『はだしのゲン』を子どもたちに自由に読ませたい」とあるサイトで呼びかけ、10日間で2万1千筆も署名が集まったことだった。

 署名活動に使われたのが、現在日本では15万人、世界では4500万人が利用しているネット署名サイト「change.org」だ。日本キャンペーンディレクターのハリス鈴木絵美さん(29)も日々、社会が変わろうとしている現場に立ち会っている実感がある。

 10月には、横浜市に住む40歳の主婦が、五輪のカヌー競技で葛西臨海公園(江戸川区)の自然をつぶさないでほしいという1万5千筆の署名を都に提出する場に同行した。

「フェイスブックを使うので実名性が高く、安心して参加できる。自分のまわりの身近な問題を取り上げてもいいし、日本にいながらシリア問題について憤ってもいい。これからは誰もが発信者になりうるし、誰もが社会を変えることができると思います」

 その可能性には大人だけでなく、子どもにもある。タレントの春名風花さん(12)は、9歳からツイッターを使って、自分の考えを発信し続けている。10年には、18歳未満への漫画販売を規制する都条例案に異議を唱えて注目を集め、昨夏には朝日新聞の連載「いじめている君へ」へ寄せた文章で、海外メディアからも取材がきた。

「子どものくせに」「本当に自分で書いているのか」――。影響力が大きいだけに寄せられる悪口や心ない中傷にさらされることもあるが、それでも、春名さんはネットの可能性を信じている。

「今はツイッターは告知以外には使っていないんです。でも、住んでいる場所も年齢も違うのに、同じ趣味を持つ人とつながり、仲良くなれるなんてすごいことじゃないですか! また時期が来たら再開したい。ぼくの夢は、声優さんになること、そして、ネットが子どもでも安全に使える社会にしたいということです」

AERA 2013年11月11日号より抜粋


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