上地雄輔「ブログやめたいと100万回くらい思った」 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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上地雄輔「ブログやめたいと100万回くらい思った」

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 5月に自身のブログで1週間限定の「携帯なし生活」に入ることを宣言したタレントの上地雄輔さん(34)に携帯なしで過ごした日々について聞いた。

* * *
 撮影で1週間、アマゾンに行くことになり、携帯を日本に置いて行きました。電波が入らないと聞いていたので、せっかくだからと思いつきで。

 アマゾンという環境もあるでしょうが、携帯がなくても不便は全然なかったですよ。時間にも人にもメールにも追われない。普段はメールがきたら返事しなきゃと思うし、何をしていても、このネタはブログで書けるなとか、写真を載せられるかなとか、頭のどこかで考えています。思ったことをすぐにメモって、ブログとメールと歌詞に仕分け作業。それが面倒くさかった。

 だから携帯がないと感性がそのまま研ぎ澄まされていくんですよ。思うがまま、感じるまま。それが体の中にストックされていて、帰国後も歌詞が書きやすくなりました。時間もめっちゃ有効に使えます。現地では、自然を見たり、音楽を聴いたり、DVDを見たり。普段は携帯でブログを書いているんですが、長いと1~2時間かかります。コメントを読むとさらに1時間。その時間で映画が1本見られるんですよね。

 ブログを始めて6年たちましたが、もし自分の仕事をやり直せるとしたら、唯一やらないのがブログ。面白くて当たり前、誰かのプラスになって当たり前でも、何かあれば責任がある。プライベートの時間を費やしているのに、自分にリスクがありすぎる。100万回ぐらいやめたいと思いました。でも、読んだ人が応援してくれたり、少しでもプラスになったという話を聞いたりすると、じゃあやるか、と。使命感みたいなものです。

 アマゾンで出会った部族の若い人の中には、スマホでフェイスブックを使っている人もいました。かつて長老の村長さんが宣教師から聞いてポルトガル語を覚え、その子どもが村の外に出るようになったように、若い人の中には英語がしゃべれる人がいて、海外の人とつながっている。俺たちだって、携帯を持ち始めてほんの10年ぐらいですよね。小さい箱の中に自分のすべてがあるわけじゃない。メールがないと寂しいとか、メモリー数が友だちの数だと思いたくないし、会話や友だちの増やし方を忘れたくない。

 携帯を持つようになってから親は子どもが誰と遊んでいるかわからなくなったし、変ないじめも詐欺も起きる。俺も無断で写真を撮られたことがあって、モラルがなくなっていると感じます。

 携帯は人と人の心がつながるものではあるけど、大事なものを失わないように使っていかなきゃいけない。携帯に限らず、便利なものって、使い方だと思います。

AERA 2013年7月22日号


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