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「恋の練習試合はどこで…?」理系男子の悲壮な声

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東京大学理科3類1年加藤諒さん(19)理1に入学後、今年再受験して最難関の東大理科3類(医学部)に再入学。小1以来(!)、彼女はいない。「東大だから、理3だからモテるなんてウソですよ!」(撮影/編集部・甲斐さやか)

東京大学理科3類1年
加藤諒さん(19)
理1に入学後、今年再受験して最難関の東大理科3類(医学部)に再入学。小1以来(!)、彼女はいない。「東大だから、理3だからモテるなんてウソですよ!」(撮影/編集部・甲斐さやか)

 高学歴で見た目も悪くない、という高スペックな理系男子たち。しかし彼らは恋愛に関して苦手意識を持っている模様。そこには、女性と交流する機会が少ないなど、理系ならではの事情があるようだ。イケメンならぬ「リケメン」たちの恋愛事情を取材した。

 女性を必要以上に神聖視してしまい、「理想ぴったりの子じゃないけど、とりあえず妥協して付き合ってみるか」という気にもなれないと言うのは、恋愛経験ゼロという中高一貫男子校出身の東大理系男子(20)。

「嫌な言い方ですけど、共学校出身だったら、自分が付き合えそうな女の子のレベルってこんなものだな、という見極めが高校時代に自然とできていると思うんですよ。それができない」

 そのまま、理科系大学、工学部など、女子学生の少ない大学、学部へ入学してしまうと、恋愛はさらに困難さを増す。

「大学に入ったら、『よーし、彼女をつくるぞ』と意気込んでいたのですが、クラス名簿を見てがっかり。33人中、女子はたった1人だったんです。男子校を卒業して、また男子校に来ちゃったと思いました」

 と男子校の巣鴨中高出身で昨年、東大理科1類に入学した加藤諒さん(19)は言う。

「私は理1を別名、『東京男子短期大学』と呼んでいます(笑)。中高一貫男子校で育って大学でも周囲は男だらけ、気がついたら話をする若い女性が妹だけ、なんて学生は多いですよ」

 と話すのは、東大駒場キャンパスで、理系学生も数多く受講する人気講義「ジェンダー論」を担当する東大大学院総合文化研究科の瀬地山角教授。講義のなかで、「学生時代の恋愛と将来の結婚は必ずしも結びつかないから、皆さんが今している恋愛は、いわば練習試合のようなものなんですよ」と言ったところ、授業後、女子学生からは、

「今つきあっているカレとそのまま結婚するのかな、と思っていましたが、先生の話を聞いて、もっといろいろな男性をブッショクしようと思いました♪」

 という肉食系なリアクションが返ってきたのに対し、理系クンからはこんな悲壮な声が寄せられたという。

「先生、その練習はどこへ行ったらできるのでしょうか…」

AERA 2013年6月17日号


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